2026年8月20日、TOKYO LICKSのデザインとロゴを一新しました。
今回のリニューアルは、TOKYO LICKSを運営する権上裕介から依頼を受け、稚依むにたが監修を担当しました。何を変えたのか、なぜそうしたのかを短く書いておきます。
1. 白と黒だけにした
UIからブランドカラーの赤を抜き、白と黒に統一しました。
理由は、写真を邪魔しないためです。掲載者の写真は撮影者も場所もバラバラで、そこにメディア側の色が乗ると、色同士が干渉します。実際、赤は人物写真の隣に置くと必ず先に目に入っていました。UIから彩度を抜けば、画面で色を持つのは写真だけになる。色が一つしかない画面では、視線は必ずそこへ行きます。
なお、掲載者本人の写真と作品画像はモノクロにしていません。加工したのはUIだけです。
2. トップのヒーローをやめて、人を並べた
大きなキービジュアルを削除し、ヘッダーの直下からインタビューが始まる構成にしました。すべてのコンテンツを同じ大きさの画像タイルに揃え、写真の上に白文字で名前と職業を載せています。掲載者が増えても構成が破綻しない、という実務上の狙いもあります。
3. ロゴを横一行にした
「TOKYO」を上、「Licks」を下に置いた縦積みの組みをやめ、TOKYO ≠ LICKS の一行に変えました。
理由は3つです。縦積みはヘッダーの高さを要求するので、コンテンツに割ける面積が減ること。スマートフォンでは上段が読めないサイズまで縮んで飾りになっていたこと。そして「≠」を、TOKYOとLICKSのあいだに置いて初めて記号として機能させられること。名前の意味をロゴが説明する形にしたかった、というのが一番大きいです。
4. 発注導線をなくした
トップページにあった「発注できる人を探す」の一覧と検索を、まるごと削除しました。
機能を削るのは勇気がいりますが、これは根本的に要らないと判断しました。ここで発注してもらうことがこのメディアの役割ではないからです。読んだ人が「この人に頼んでみたい」と思う、そのきっかけになれば十分で、実際の発注はそのあと本人と直接やればいい。タグで絞り込んで一覧から選ぶ、という体験はマッチングサイトのもので、人の話を読んで判断してもらうこのメディアの体験とは噛み合っていませんでした。
検索窓とタグの一覧がトップにあると、それだけで「ここは選ぶ場所だ」という顔になります。そうではなく「ここは知る場所だ」という顔にしたかった。だから消しました。
5. 目に見えないところも直した
各記事の構造化データを整備し、「誰が」「どの会社の」「何の専門家として」語ったのかを機械が読める形にしました。画面には表示されませんが、AI検索が引用元を選ぶときに読むのはここです。
ひとことで言えば、今回変えたのは見た目ではなく情報の順番です。「何を最初に見せるか」を決め直した結果として、色とロゴとレイアウトがそれに従いました。
少しでも見やすく、読みやすい場所になっていれば幸いです。